今さら紹介するまでもないかもしれませんが、精神科の医師であり現在は作家として活躍するダニエル・キイスの著作です。「24人目のビリー・ミリガン」という本の名前は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか?あの宇多田ヒカルも読んで絶賛した、という一冊です。
知的障害を持つ青年が主人公ですが、ある日、彼の面倒をみている大学病院の医学チームが、ある意味「実験」にも近い手術を彼に施します。それにより彼はIQ200の天才に生まれ変わります。しかし、突然知力が上がってしまった彼は周囲のレベルをはるかに追い越してしまい、ひどい孤独感を味わうことになります。また情緒面での成熟は手術では達成されなかったので、高すぎる知力とのギャップに苦しむことにもなります。もちろん医学界では実験は大成功とされ、一躍ヒーロー(というか成功実験例)としてもてはやされる彼ですが、その一方で自分の中の葛藤と闘う彼の姿は、読む者に様々なことを考えさせます。
アルジャーノンというのは、彼と共に知力を上げる手術を受けたネズミの名前です。最後まで真の友達であったアルジャーノンと彼は最後はどうなってしまうのでしょうか・・残りは原作でお楽しみください。(素) |